元々別件で阿倍野に立ち寄っていたため、十分な参拝時間は取れませんでしたが、ようやく四天王寺へ参拝が叶いました。
四天王寺はどの宗派も受け入れる「和宗」総本山
四天王寺創建は1400年以上の昔、聖徳太子によって建立されました。創建当時日本の仏教では宗派と言う概念は無く、戦前まで長く天台宗に属していましたが、1946年に天台宗から独立、1949年に宗派にこだわらない「和宗」となりました。
「聖徳太子の時代からある非常に長い歴史のあるお寺なんだから宗派なんて関係ないよね」と思っていたんですが、戦前までは天台宗に属していたんですね、知らなかったです。近年になり建立当初の基本に戻ってどの宗派も受け入れる「和宗」総本山となっているんですね。
数多の札所になってる四天王寺
御朱印めぐりをするようになり2年ほど経ちますが、何方かと言えば神社がメイン。なかなかお寺へお参りする機会がなく、この度御朱印めぐり専用ブログも立ち上げた事だし、寺社の知らないこともたくさんあるので、少しずつ学んでいきたいと思っています。そして早速知らないことにぶつかり触りだけでも、と調べてみました。
札所・札所めぐりとは?
札所とは元々は観音を祀る寺院である霊場をめぐる巡礼であり、霊場の御本尊との結縁を願い木札を納めたり受け取ったりしたりする所であり、これら霊場を巡礼する事を札所めぐりと呼ぶようになったそうです。
四天王寺の札所
めちゃくちゃ多いです。公式サイトに載ってるものだけで15あります。これら御朱印は全て納経所で授かる事が出来ます(但し庚申堂の御朱印のみ庚申堂で)。御朱印帳に押印して貰う場合其々300円です。
新西国三十三所観音霊場 第1番 救世観世音菩薩(金堂)
近畿三十六不動尊霊場 第1番 亀井不動尊(亀井堂)
おおさか十三仏霊場 第4番 普賢菩薩(万燈院)
聖徳太子御遺跡霊場 第1番 太子二才像(太子殿)
法然上人二十五霊場 第6番 円光大師(阿弥陀堂)
四国八十八所霊場 番外 弘法大師(大師堂)
河内飛鳥古寺霊場 第1番 救世観世音菩薩(金堂
摂津国八十八ヶ所霊場 第25番 如意輪観音 (金堂)
摂津国三十三所霊場 第33番 救世観世音菩薩 (金堂)
西山国師十六霊場 客札所 円光大師(阿弥陀堂)
大阪七福神めぐり 第1番 布袋尊(布袋堂)
西国薬師霊場 第16番 薬師如来(六時堂)
なにわ七幸めぐり - 聖徳太子(太子殿)
神仏霊場会 大阪2番 救世観世音菩薩(金堂)
今回参拝した場所
四天王寺って本当に広いんですよね。今回は別件で阿倍野方面に立ち寄った帰りに参拝した為、全てを回らず、庚申堂、亀井堂、六時堂にお参りしました。
また現在北鐘堂や本坊庭園などが改装工事で拝観出来ないところもありました。また次回ご縁があった時にお参りしたいと思います。
石鳥居
元は木造で1294年現在の石造となりました。「お寺に鳥居?」と首を傾げたけれど、元来鳥居は聖地結界の四門として古来インドより建てられたもので、特別神社に限ったものではないそうです。四天王寺のこの石鳥居は重要文化財に指定されています。
極楽門(西大門)
推古元年創建。現在は昭和37年にパナソニック創業者松下幸之助の寄贈によって再建された物で極楽門と呼ばれています。
亀井堂と亀井不動尊
亀井不動尊は推古元年創建、昭和30年に再建。近畿36不動尊第一番霊場で本尊は水掛不動尊です。その隣には亀井堂があり、こちらも昭和30円に再建されました。
石舞台と六時堂
六時堂の南側に石舞台があります。どちらも重要文化財に指定されています。
石舞台では毎年4月22日には聖徳太子を偲んで行われる聖霊会舞楽大法要の際に、古来よりの作法にのっとって舞台上で舞楽が舞われますそうです。六時堂には薬師如来・四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)などが祀られています。
納経所
見真堂の隣に納経所はあります。この日はお二方が御朱印の対応をしており、担当者の名札までありました。書き手によってクセが違うので、分かる人には分かるようですね。
南大門
庚申堂へは南大門からが近いです。推古元年創建。現在は昭和60年に再建されたものです。
庚申堂
四天王寺境内から300mほど南に位置する庚申堂。離れているため参拝に訪れる人もほんの少し少ないのだとか。確かに前もって知ってないとなかなか遠いな、と言う印象がありました(何せ大通りの横断歩道渡らなくちゃなかったし)。
日本最初の庚申尊出現の地。本尊は青面金剛童子です。庚申堂の日及びその前日(宵庚申)に本尊に祈れば必ず一願が叶うと尊崇されています。庚申堂ではお話をして頂きながら御朱印を書いていただいていたんですが、ちょうどこの日は日干支が壬申であると教えて頂き、申とご縁がある日に参拝できましたね、とお話をして下さいました。
また庚申堂は庚申信仰に基き青面金剛童子をご本尊としていますが、「猿」の字が「庚申」の「申」に通じたこととなどから伊勢の猿田彦神社もまた庚申信仰と結びつきがあると教わりました。去年三重旅行の際猿田彦神社に参拝しましたが、その時は深く考えておらず、なんとも縁があるなぁと感じました。
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猿田彦神社・佐璃女神社の御朱印(三重)
伊勢神宮参拝と同じ日に猿田彦神社にもお参りして来ました。
中心伽藍
今回は参拝時間があまり取れず、中心伽藍の拝観は出来ませんでした。外側から五重塔や仁王門を観て来ました。
御朱印は納経所で全ていただけます
庚申堂の御朱印のみ庚申堂で授与されていますが、それ以外は全て納経所でいただけます。納経所は西大門近くにあります。
今回私は納経所で亀井堂、六時堂にお参りしたので、「近畿36不動尊霊場第1番」、「西国薬師霊場第16番」、四天王寺の代表的な御朱印「大悲殿」を、庚申堂で「青面金剛童子」の御朱印を頂きました。
四天王寺
所在地: 〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目1−11−18→GoogleMapで開く
本尊: 救世観世音菩薩
参拝時間: 24時間(お堂の外)
六時堂拝観: 8:30~18:00
お堂・中心伽藍・庭園拝観:8:30~16:30(4月〜9月)8:30 ~ 16:00(10月〜3月)
寺務所: 9:00〜16:00(16:30)
拝観料 | 大人 | 高校生・大学生 | 小学生・中学生 |
中心伽藍 | 300円 | 200円 | 無料 |
庭園 | 300円 | 200円 | 200円 |
宝物館 | 500円 | 300円 | 無料 |
団体・障がい者及び付き添い割引あり
公式サイト:和宗総本山 四天王寺 - 日本仏法最初の官寺
御朱印と御詠歌
御朱印 西国三十三所観音霊場 番外
御朱印 新西国三十三所観音霊場 第1番
御詠歌 新西国三十三所観音霊場 第1番
御朱印 近畿三十六不動尊霊場 第1番)
御朱印 おおさか十三仏霊場 第4番
御朱印 聖徳太子御遺跡霊場 第1番
御朱印 法然上人二十五霊場 第6番
御詠歌 法然上人二十五霊場 第6番
御朱印 四国八十八所霊場 番外
御朱印 河内飛鳥古寺霊場 第1番
御朱印 摂津国八十八ヶ所霊場 第25番
御朱印 摂津国三十三所霊場 第33番
御詠歌 摂津国三十三所霊場 第33番
御朱印 西山国師十六霊場 客札所
御詠歌 大阪七福神めぐり 第1番
御朱印 西国薬師霊場 第16番
御詠歌 西国薬師霊場 第16番
御朱印 なにわ七幸めぐり
御朱印 神仏霊場会 大阪2番
御朱印 都七福神弁財天